ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

右肩上がりの実感

勤めに行き始めて、約1週間。ようやく、気持ちがフラットになってきて、徐々にではありますが、リラックスできるようになってきました。


実は、金曜日に参加した歓送迎会の影響が多分にあります。仕事を離れ、課の人たちとざっくばらんに飲み食いし、さまざまな話で盛り上がったおかげで、少し肩の力が抜けたようです。


それと同時に、以前はなるべく服用しないように心がけていた精神安定剤を使うようになったのも、気分がフラットになった原因の一つのように思います。医師の処方を信じることが、まず一番大切なことなんですね。


せっかく気持ちが右肩上がりになってきたので、一日に何か一つでいいから、新しい仕事を覚えて帰ろうという余裕も出てきました。大きな一つではなくてもいいから、自分なりの何か新しい一つで十分だと考えています。「いつもSOMETHING NEW」というキャッチフレーズが昔ありましたが、私の場合は、「EVERYDAY SOMETHING NEW LITTLE ONE」ということで…。

受け止め切れない現実

仕事に行きたくなくて、行きたくなくて、仕事中に思わず涙が滲んできてしまいました。それでもまだがんばらなければならないのは、なぜなんだろうと思います。


「人ひとりが生きていくことって、どんだけ大変なことか」


私の大好きな昔の上司が去年の6月に電話で言っていた言葉を思い出しました。生きていくって本当に大変。でもみんなそんなことを微塵もかんじさせないように、あるいは、自分自身もそのことに気づかないくらい、健気に生きているんですね。


うつ病や、私のような双極性障害など、日常生活に支障をきたす障害を負っている人たちは、よく「怠け者」として扱われてしまいます。そりゃあそうですよね。みんないっしょうけんめい生きているんだから。それを障害のせいにされたら、いっしょうけんめいやっている人たちが馬鹿を見てしまいます。


でも、本当は違うんです。私たちは、本当に鉄の鎧を着ているように、毎日身体が重く、頭も心も破壊されてしまっているんです。それをどうにか薬の力でバランスをとり、死にもの狂いで生きているんです。


明日も、仕事。みんなも仕事。みんなと同じようにできない私にとっては、明日という日は、みんなと同じじゃない。でも、同じに装って生きていくしかできないなんて、神様は本当にいじわるだなぁと思います。

大失敗の初日

今日が初登庁。


初日から大失敗の繰り返しで、気分最悪…(-_-;)


月曜からは気を取り直して、頑張ろうと思います。


それにしても、50年近く人生やってきて、初日からこんなに馬車馬のように働かされたうえ、失敗ばっかりしたのは、初めてです。齢も取っているから、それだけ着いていくのが大変になっているということでしょうか。まだまだ若いモンには負けるわけにはいかんばい。

ありのままの自分って何?

明日からお仕事です。それなのに、いえ、それだからなのか、朝から心が動揺して涙が滲んできます。そういう障害だから仕方がないんです。今の自分は調子があまり良くないから、ストレスを受け止め切れていないんですね。わかっているんですよ。


でも、ありのままの自分を受け入れることがどうしてもできなくて、苦しくて苦しくて仕方がありません。どんな風に苦しいのかというと、胸が締め付けられるような息苦しさと、頭の中が混乱して何かに当たりたくなったり、誰かに頼りたい気持ちが強くでてしまうのです。たとえば、トマトを思い切り壁にぶつけたらスッキリするだろうな、とか、そんな単純な衝動です。他人や自分を傷つけたいという気持ちは全くないのですが、何をしていてもイライラ感が伴います。息苦しくて、頭の中が混乱しているときに、道路渋滞に合ったら、みんなイライラするはずです。そういう感じです。


それでさっき、どうしようもないから、精神安定剤を一錠だけ飲みました。少しだけ落ち着きました。


中国生活ブログから、精神障害ブログに変貌してしまった私のブログですが、自分の有り様をくわしく記しておくことで、健常者の方が、少しでも精神障害のことを理解してくれたらと思って書いています。


ありのままの自分を記すことは、きっと自分にとっても冷静さを取り戻す一助になるように思うのです。

最近、読んだ本【福祉4】

障害者からのメッセージ・14
精神障害者が働き続けるには』やどかり出版
大橋千恵子 秋吉秀敏 三浦紀代子・著

精神障害を負いながら、それぞれの職場で生きがいを見出している人たちの体験談をまとめたブックレット。読後感は非常に重たく、暗い気持ちにもなるが、4月1日から1年半のお休みを経て仕事を始める私には、肝に銘じなければならないことがたくさんありました。私は、精神障害手帳を交付されたときに、「障害者としての自分を受け止めた」という気持ちになっていましたが、社会に出て働くことがどれだけ大変なことなのか、ということを改めて思い出させてくれた気がします。


思えば、3か月勤めてはダウンして会社を休み、そんなことを繰り返した挙句の果てに、自滅して会社を辞めたり、体のイイくびになったりしてきた自分の過去が鮮明によみがえってきました。読後に暗い気持ちになったのは、そのせいです。でも、この本の中の障害者たちは皆、「身の丈にあった仕事を見つけ出し、無理のない範囲で愚直に生きている」のです。自分もそうありたいと思いました。


先日、精神保健福祉士のカウンセリングを受けました。そのときに、カウンセラーに言われた一言が忘れられません。

「今の私でOKだと思う方が、自然体で良い仕事ができる。それで十分、あなたは愛される存在です。だって、あなたの言葉で、ホッとできる人がたくさんいるので」


これから市役所の非常勤嘱託職員として、5年間の勤務が始まります。この本で学んだ、「働くことは安心・充実」「働くことで存在価値を得る」「働くことで社会貢献」というテーマをきちんと胸に刻んで、がんばりすぎない仕事を目指そうと思います。

新生活への準備と心配事

4月1日から社会復帰することになって、今、入庁に必要な書類をそろえています。お役所なので、すべて紙ベースの書類ばかりの上、事細かな添付書類も必要になり、とても煩雑です。


そもそも事務職として採用されているのに、こんなことで根を上げているようでは、お話になりません。レ点で必要書類を一つ一つチェックし、記入漏れの無いよう細心の注意を払って、ようやく整いました。


入庁まであと1週間。最後のお休みをのんびり過ごしたいと思っていたのですが、緊張感が高まって、毎晩おかしな夢ばかり見ます。勤務が始まってしまえばどうってことないよ、と母は言いますが、この緊張感は、障害を持っていることへの不安感と直結していて、本当にフラットな自分になれるのかどうか、はなはだ疑問です。昨日、仕事内容の説明を聞きに、配属課へ行ったのですが、担当者に「こんなに難しい仕事、私に出来るでしょうか」と聞いてしまったほどです。ああ、不安、不安、不安…。

最近、読んだ本【福祉1・2・3】

子どもにも読めそうな簡単な内容でしたが、精神保健福祉士に興味を持ち始めたばかりの私にとっては、ざっくりと仕事を理解するのに、とても役立ちました。


実際に精神保健福祉士として活躍している人を取材し、具体的な仕事内容にふれた本。良い面を中心に構成されているのが少々物足りない感じがしましたが、明確なビジョンを描くためには必要な一冊でした。


社会福祉士・精神保健福祉士になるには (なるにはBOOKS)

社会福祉士・精神保健福祉士になるには (なるにはBOOKS)

精神保健福祉士だけではなく、社会福祉士の資格を取得すると最強になることを知ることができた、貴重な内容でした。いわゆる「なるにはブックス」ですが、このシリーズをちょっとなめていただけに、衝撃でした。読んでよかったと思います。