ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

クレイルの認識

精神障害を持っている人のなかには、高齢者に近い生活を送っている人がいらっしゃいます。

 

①家にひきこもりがちで、運動不足。筋力は衰え、一日中ゴロゴロして過ごす。あるいは、ゴロゴロしていなければいけない治療段階にある。

②精神状態が不安定で食欲がなかったり、ストレスや薬の副作用で、お菓子などを大量に食べてしまう。よって、栄養バランスが悪い食生活を送っている。

うつ状態など、気力が低下していて、今日が何月何日何曜日なのかさえ、おぼつかなくなっている。

 

最近、テレビなど(主にNHK)でも時々紹介されている、「クレイル」という状態にあるのは、何も高齢者だけでなく、精神障害者にも大勢いらっしゃるということです。

 

私も複雑性PTSD(昨年から「精神障害分類に入りましたよ」と承認された病気)と双極性感情障害、またこれは障害ではありませんが、HSP(high sensitive person)、HSS(high sensation seeking)という性格特性を持っています。この性格特性については、改めてここで紹介しますね。

 

1人でできることがとても少なくて、仕事に行くにも誰かの支援が必要な程、「日常生活に支障がある状態」の私です。ですから、私も「クレイル」なのです。

 

私は自分が「クレイルなのだ」ということを、ポジティブに受け止めています。なぜなら、自分のことをよく知らなければ、自分の身は護れないからです。もしNHKが「クレイル」のことを放送してくれなければ、私は知らなかったかもしれません。ありがとう、NHK! 受信料払っていて良かった(笑)。そして、自分で「クレイル」なのだと認知して、行動を変える! そういうことができれば、例え障害を持っていても、健康を維持していくことが可能なのです。

 

精神障害を持っているすべてのみなさんは、「病識」という言葉をご存じですよね。自分の障害を受け入れ、知識を持っているということですね。ですから、この「クレイル」ということに対しても、自分がそれに該当するのか、一度自己スキャンしてみてください。未来にある『不安』と『希望』。わずかであっても『希望』を持っているのなら、そのあなたの大切な『希望』に寄り添ってくれる周りの人達の助けを借りて、『不安』にばかり目を向けずに一歩ずつ歩いていきましょう。私は、ここで「書くこと」しかできませんが、ピアサポーターとして、寄り添っていきたいと思っています。