ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

「自分の居場所を見つけよう」の巻

 ひさしぶりのブログです。ごぶさたしています。

 

 この数年で、私は弱者に寄り添い、心の内を理解・共感・受容するというトレーニングを積んできました。現在、市行政からの受託で、「就労支援者」として働いています。対象者は、生活保護受給者ならびに生活困窮者です。

 こういった方々の中には、精神疾患を抱えている当事者(あるいは家族が精神疾患を持っている)ケースも散見され、単に「仕事が欲しい」という要望だけに応えていても、結果が芳しくない場合が多々見られます。

 

 自分にとって仕事とは何か?

 自分が本当にしたい仕事は何か?

 自分にできることは何か?

 その仕事に就くために必要なものは何か?

といった観点から、目標設定をしていきますが、支援を利用する人(利用者さん)自身が、自分でも気づかないところで、さまざまな悩み事を抱えていたり、あるいは、気づいていても話してくれないケースもあります。

 

 自分がどうみても「社会的弱者」なのではないか? と感じている方にお願いしたいのは、〝自分の居場所”をさがしてみませんか? ということです。安心・安全基地を自分で見つけることが大切なんです。

 

 例えば、私の例で恐縮ですが、私には3つの安心・安全基地があります。

1)夫とくまのダッフィと柔らかい毛布

2)職場

3)喫茶店やカラオケ屋さん(今はカラオケは自粛していますが)

 

1)は「ぬくもり」がキーワードです。夫はニンゲンですから、体温があります。ツライときは、手をつないでもらったり、背中をさすってもらったり、ハグしてもらったりします。それだけで、幸せホルモン(=オキシトシン)が分泌されて、本当に安らぐのです。くまのダッフィは、ふわふわとしていて、抱きしめているだけで、独りぼっちを忘れさせてくれるような安心感をもたらしてくれます。毛布も同様で、ちょうど『PEANUTS(スヌーピーの出てくる漫画)』のライナスのように、自分の中にある子どもの感覚(インナーチャイルドと言います)を呼び覚ましてくれて、本当は自分はどうしたいのか、という自身の「わがまま」に気づかせてくれます。また、毛布にくるまっているだけで、ホッとして、眠くなってしまうこともあります。安心・安全だからこそ、眠気がくるんですね。

 

2)職場は、自分と社会とをつなぐ自分の居場所です。メンタルが弱っているときに、環境の良くない職場に居続けると、うつ病を発症してしまう人がいるように、職場選びは慎重に行うべき事柄のひとつです。お子さんの場合は、学校の環境が大切です。いじめに遭ったりしていると、学校そのものが、子どもにとって、安心・安全基地ではなくなってしまうからです。あらゆる誤解を恐れずに申し上げます。「心を護れないと感じたら、そんな職場や学校から、すぐに逃げてください!」

これは、「家庭」にも同じことが言えます。自分の心を護れないような家庭からは、今すぐ離れて! お子さんだったら、警察に行きましょう。大人の方なら、行政に行って相談してください。必ず、あなたを助けてくれる制度があります。

 

3)趣味を、自分の安心・安全基地にするというのも、とても楽しい方法です。集中できることや、夢中になれること、没頭できること、何か無いでしょうか? そのことに向き合っている間は、安全・安心基地に身を置いていることになります。

 

 「私はここにいます!」と言える場所。

 「私は今、ここにいるんだな~」と実感できる場所。

 「私はこれをしていると楽しいんだ!」と思える場所。

それが、あなたの居場所です。いっしょに居場所をさがしてみませんか?