ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

最近、読んだ本【福祉4】

障害者からのメッセージ・14
精神障害者が働き続けるには』やどかり出版
大橋千恵子 秋吉秀敏 三浦紀代子・著

精神障害を負いながら、それぞれの職場で生きがいを見出している人たちの体験談をまとめたブックレット。読後感は非常に重たく、暗い気持ちにもなるが、4月1日から1年半のお休みを経て仕事を始める私には、肝に銘じなければならないことがたくさんありました。私は、精神障害手帳を交付されたときに、「障害者としての自分を受け止めた」という気持ちになっていましたが、社会に出て働くことがどれだけ大変なことなのか、ということを改めて思い出させてくれた気がします。


思えば、3か月勤めてはダウンして会社を休み、そんなことを繰り返した挙句の果てに、自滅して会社を辞めたり、体のイイくびになったりしてきた自分の過去が鮮明によみがえってきました。読後に暗い気持ちになったのは、そのせいです。でも、この本の中の障害者たちは皆、「身の丈にあった仕事を見つけ出し、無理のない範囲で愚直に生きている」のです。自分もそうありたいと思いました。


先日、精神保健福祉士のカウンセリングを受けました。そのときに、カウンセラーに言われた一言が忘れられません。

「今の私でOKだと思う方が、自然体で良い仕事ができる。それで十分、あなたは愛される存在です。だって、あなたの言葉で、ホッとできる人がたくさんいるので」


これから市役所の非常勤嘱託職員として、5年間の勤務が始まります。この本で学んだ、「働くことは安心・充実」「働くことで存在価値を得る」「働くことで社会貢献」というテーマをきちんと胸に刻んで、がんばりすぎない仕事を目指そうと思います。

新生活への準備と心配事

4月1日から社会復帰することになって、今、入庁に必要な書類をそろえています。お役所なので、すべて紙ベースの書類ばかりの上、事細かな添付書類も必要になり、とても煩雑です。


そもそも事務職として採用されているのに、こんなことで根を上げているようでは、お話になりません。レ点で必要書類を一つ一つチェックし、記入漏れの無いよう細心の注意を払って、ようやく整いました。


入庁まであと1週間。最後のお休みをのんびり過ごしたいと思っていたのですが、緊張感が高まって、毎晩おかしな夢ばかり見ます。勤務が始まってしまえばどうってことないよ、と母は言いますが、この緊張感は、障害を持っていることへの不安感と直結していて、本当にフラットな自分になれるのかどうか、はなはだ疑問です。昨日、仕事内容の説明を聞きに、配属課へ行ったのですが、担当者に「こんなに難しい仕事、私に出来るでしょうか」と聞いてしまったほどです。ああ、不安、不安、不安…。

最近、読んだ本【福祉1・2・3】

子どもにも読めそうな簡単な内容でしたが、精神保健福祉士に興味を持ち始めたばかりの私にとっては、ざっくりと仕事を理解するのに、とても役立ちました。


実際に精神保健福祉士として活躍している人を取材し、具体的な仕事内容にふれた本。良い面を中心に構成されているのが少々物足りない感じがしましたが、明確なビジョンを描くためには必要な一冊でした。


社会福祉士・精神保健福祉士になるには (なるにはBOOKS)

社会福祉士・精神保健福祉士になるには (なるにはBOOKS)

精神保健福祉士だけではなく、社会福祉士の資格を取得すると最強になることを知ることができた、貴重な内容でした。いわゆる「なるにはブックス」ですが、このシリーズをちょっとなめていただけに、衝撃でした。読んでよかったと思います。

忘れていた香り

なぜだかわかりませんが、小学生が昼間からウジャウジャと外で遊んでいます。春休みにしてはまだ早いし、どういうわけなんでしょう。


午後、散歩に出たら、途中の原っぱ(田舎なもので…(-_-;)で、小学生が5〜6人、走ったり投げたり蹴ったりして楽しそうに遊んでいました。近くを横切ろうとしたとき、ふいに懐かしい香りがしました。子供の頃、草の上で遊びまわったときに嗅いだ、草を踏みつけた青い香りです。香りと共に、草の上に寝転がった感触や、蜂に刺された思い出やらが、よみがえってきました。


今日彼らに出会わなければ、一生思い出すことなく、うっかり死んでいたことでしょう。なぜかお休みだった小学生達に感謝です。

1月〜3月の旅

1月に名古屋へ行きました。

あつた蓬莱軒でひつまぶしを食べました。
KENちゃんやよりちゃんといっしょに行った昔を思い出しました。なつかしー!!



熱田神宮の巫女さんたち。清楚なのに、はっとするほど華やか。素敵です。



NHKのドラマの舞台にもなった有松の有松絞り会館。実演するおばあちゃん。もう90歳超だそうです。



名古屋城の櫓です。とてもきれいに撮れたので、アップしました。



2月末〜3月に伊勢・志摩・鳥羽へ行きました。


鳥羽水族館のセイウチのポウちゃんです。セイウチショーならぬ、セイウチ笑に出演中! ポウちゃんの奥さんのクウちゃんは現在妊娠中でお休みでした。



真珠の産地の英虞湾(あごわん)をめぐる賢島エスパーニャクルーズに参加しました。画像の筏は、真珠の養殖筏だそうです。



伊勢神宮で飼育管理されていた御用牧場からの白馬、笑智ちゃん。「えみちゃん…」とやさしく呼んだら、こっちに来てくれました。賢いお馬さんです。



伊勢参りと言えば、やっぱり赤福。本店の風格。いい風情です。

医療現場の人たちの本音

80過ぎくらいのおばあちゃんが、私の目の前で転倒しました。左折しようとした車が急に自分のほうに寄ってきたので、それを避けようとして、わずかな傾斜のついた路面でバランスを失って転んだようでした。


私は、すぐに駆け寄って、介抱しましたが、なにひとつ役に立てません。顔と足にケガを負っていて、どうにか立ち上がりはしましたが、まともに歩ける状態ではなかったので、「いっしょに病院にいきましょう。さもなければご自宅までいっしょに参ります。足とお顔以外に痛いところはないですか? お家はこの近くですか? ご家族は…?」など、自分の思いつく限りの対応策を矢継ぎ早に告げるのが精一杯でした。


さいわい…といいますか、左折しようとした例の車のドライバーさんが、近所の医院の看護士さんで、ピンクの看護服を着ていましたので、「どうにかなりませんか?」と促すと、彼女が車で近くの整形外科まで送ってくれることになりました。正直なことを言えば、もっと彼女に積極的な姿勢を見せて欲しかったのですが、なんとも受け身で少し悲しくなりました。


もしかすると、毎日患者さんといっしょに過ごしていると、少々のことでは他人の身体のことを心配しなくなってしまうのかもしれません。それはとても残念なことです。


私は、精神保健福祉士を目指していますが、今の思いや理想を、将来もずっと持ち続けられるかどうか、やはり自信がありません。いや、むしろ理想が高ければ高いほど、医療の現場では理想通りにいかないことが多くて、仕事そのものに失望してしまうかもしれません。老人介護職の人たちがそうであるように…。


今日のハプニングは、自分の将来をも考えさせてくれる機会となりました。


おばあちゃん、どうぞおだいじに。