週末の渋滞はなぜ起きるのか

今日は金曜日。夕方タクシーに乗って移動していたら、おもいきり渋滞にはまってしまった。運転手が、「週末の関係で渋滞しているから、しょうがない」と言い訳がましくルート選択ミスをごまかした。

ああ、そうか。今日は金曜だった。と私もあきらめモードが入ったのだが、その時初めて気づいた。週末の夕方に道路が渋滞するのは、世界共通なのだろうか。

それで改めて考えてみたのだが、なぜ週末の夕方は渋滞するのか、という理由である。いくら考えても分からない上に、「月曜の朝も渋滞がひどいよなぁ」と更に疑問が増えてしまった。

たまたま今日は、ある日本人の集まりがあって、宴席で駐在員のおじさま方に、「どうして金曜の夕方と月曜の朝は渋滞するんですか」と投げかけてみた。アホな女がアホな質問をしているなぁ、と全く話題に乗ってこない人もあったが、おおむね皆さん真剣に意見を出してくださり、総じて以下のような結論に達した。

＜金曜のケース＞
１．金曜は明日が休みということで、早く退社したくなるのだ。
２．仮に今週やり終えるべき仕事がまだ残っていても、家に持ち帰って土日にやるなり、来週に持ち越すなりして、とりあえず、週末気分を味わおうとするため、残業を避けようとする。
３．翌日が休みということで、金曜の退社後は遊びの予定が入っている人が多く、退社時刻にばらつきが出にくい。
→すなわち、みんなが一斉に定時退社をするので、渋滞が起こる。

＜月曜のケース＞
１．土日に休んだあと、月曜に休むと、会社からの心証が悪くなるから、月曜は会社を休まない。
２．有給休暇などを取る場合、中国人は、人より先に休みに入りたがる。土日月で休むより、金土日で休むほうが儲かった気がするのだ。だから、月曜有給の人が少ない。
３．週の始まりなので、とりあえず定時に会社に出て、外出はその後になる。月曜の朝に会議予定を組んだり、その週のスケジュール調整をするので、みんなが揃わないと会社が始動しない。
→すなわち、みんなが比較的きちんと出社するのが、月曜だから、渋滞が起こる。

金曜の仮説は、かなり納得できる要素が多い。私も週末の残業はなるべくしたくない派だ。だから、みんなもそうだろう、と考えたら、そりゃ道路も混むわなぁ、とうなづけるのだが、月曜の仮説は、いまひとつ納得がいかない。月曜に休むと心証が悪い、なんてことを気にするのは、日本人ぐらいなものではないか、と思っているからだ。中国人は、土日にしこたま遊んで、体調を崩して、月曜に平然と休むと考える方が、自然なくらいだ。また有給のとり方でも、土日月より、金土日のほうが多いという根拠が弱すぎる。私自身は、土日に休んで、月曜もおまけで休めるほうが、なんだか得した気分になるし、金曜の仕事のあとの、あの開放感は決して悪くない。月曜の仮説は、一旦保留となった。

そして、「あれ、なんの話だったっけ？」とみんな笑いながら、飲んだくれていた。酔っ払いの仮説は、明日には破綻するものだ。これも世界共通！