流星
時代に逆らうように、あいかわらずヘビースモーカーの私。愛煙家は一種の病気のようにとらえられているようだから、私は今、本当にいくつもの病気を抱えているんだなぁと思ったりします。
私の喫煙所は、我が家のベランダ。母が大の嫌煙家なので、絶対に室内では吸えません。しかも、「私が死ぬまでには禁煙してちょうだい」と言われていて、心療内科の障害が安定してきたら、本気で禁煙外来に行かねばならない状態に追い込まれています。
それはさておき。
夜ベランダでタバコを吸っていると、夜空にいろいろな星座が見られます。冬は寒いけれど、美しい冬の大三角形に始まり、時間の経過ごとにオリオン座が西の空に移ろっていくのも、楽しみの一つです。夏は、蚊に刺されながら見る夏の大三角形。腕をぼりぼり掻きながら、白鳥座の美しさに目を奪われるという器用さが身につきました。
中国にいるときは、例のPM2.5のせいで、星を眺めるなんて風情のある時間は持てなかったものですから、日本に帰って来て、そういう楽しみが増えたことも、「帰国した甲斐」の一つになっています。
それにしても、なんと日本は流星がよく見えるものだと、ずっと感心しておりました。しかも決まって西の空で、ほとんど同じような場所なのです。さすがの私も、帰国して10か月経ちましたから、いくらなんでも、そんなに長期間の流星群なんぞあるわけがない、と疑い始めました。
そして、その理由がやっと夕べわかりました。私が流星だと思っていたのは、白い電線に映った車のヘッドライトでした。夜はハイビームで走らなければならないような田舎なので、その光が映っていたのですね。ばかだなぁ。