ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

天安門、毛沢東肖像画前に車が突っ込み炎上

昨日の昼ごろ、たいへんな事件が起きました。とうとう新疆ウイグル自治区の人々が、首都北京の天安門広場でテロをしかけたようです。


正確な情報は、中国国内メディアよりも海外メディアの方が報じているので、ここでは割愛しますが、この数年の中国共産党新疆ウイグル自治区への強制干渉はやはり行き過ぎの感がありました。


私は昨年、カシュガルウルムチ、クチャなどのウイグル族の方々が住んでいる地域に旅行に行きました。ウイグル族のドライバー、ウイグル族のガイドさんがつき、私たち日本人に、本当の気持ちを教えてくださいました。


モスクの前に、大きなテレビモニターがつけられてしまい、偶像を嫌うムスリムの方々は、 こういうデリカシーのないことを平然とやってのける漢民族に対して、憤っていました。モスクの前の広場は、モスク内に入れないムスリムの人々にとっては、祈りをささげるための大切な場なのに、木を切り倒して木陰を奪い、巨大な画面から中国のCMが大音量で放送されています。そんなところで祈ることなどできませんよね。


また、町のあちこちに真新しい毛沢東の巨大な白い彫像が建てられていて、「中華人民共和国は一致団結すべし」というようなスローガンが、あちこちに張られていました。


町は確かに豊かになったけれど、豊かになったのは、漢民族であって、もともとこの地で生きていたウイグル族の人たちは、漢民族に支配された居心地の悪い生活を強いられています。搾取や強制労働なども当然起きているでしょうし、「命」の尊厳さえ、無視するような態度を日常的に垣間見ているはずです。とても残念です。


私たち観光客には、ウイグル族の人たちは、とても親切で、モスクに招き入れてくださったり、ムスリムの生活をおしえてくださったりして、とても友好な態度をみせてくださいましたが、やはり党の支配については、一様に口をそろえて不満を抱いているようでした。


いつかもっと大きな事件が起きます。多くの人が犠牲になるようなテロが必ず発生するでしょう。しかも、中国全土で自然発生的に…。もうカウントダウンが始まっているかもしれません。