ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

アホなヤツはどこにでもいる?

花火・爆竹を自粛してくらさーい、というお願いが政府からありました。ホント、「くらさーい」っていうくらい、やんわりしたお願いだったんですけれど、多少は効果があったと見えて、今年は比較的、ドンパチが少ないような気がしなくもありません。


本当にそうかどうか、今日、ちょっと街に出てみました。


中国では爆竹や花火は、路上で売られています。辻々に大きなテーブルを出し、その上に商品を積み上げて、おっさん達が店番をして売るわけです。花火や爆竹というのは、製造するのに、当然、資格が必要なものですし、危険物を扱うわけですから、大元の販売業者はたいていが国有企業です。そういう店は、小売はせず、大口顧客だけを相手に販売しています。つまり、路上で売っているおっさん達は、そういうところから商品を仕入れて、消費者に売っているわけですね。


例年、初一(春節一日目)にこの露天販売に行くと、何人かのお客さんが群がっていて、商品も大きなテーブルにうずたかく積まれているのですが、今日見てみたら、まるで閑古鳥。しかも、商品が少ないのです。これはきっと、市政府辺りから、「指導」が入ったのではないかと私は思いました。そうでなければ、この稼ぎ時に、わざわざ供給量を減らすなんてアホ商人はいないですからね。


さて、そんなわけで、大人はなかなか従順に世渡りしているようですが、子供にはその理屈は通用しません。春節の爆竹は、子供とりわけ男の子には、大・大・大イベントなのです。年末に買った爆竹が、家にまだたくさんあるのに、親が「今日はやっちゃダメ」と言えば、当然ダダをこねます。


子供って、「なんで? なんで?」と親を質問攻めにして困らせたりしますが、おそらく中国の子供たちも、「なんでやっちゃいけないの?」と詰め寄ったはず。日本の親だったら、こんなとき、どうやって子供に説明するでしょうか。日本の親だったら、と十把ひとからげにするのも乱暴ですが、もし私が親なら、「爆竹の煙をたくさん吸ったら、体に悪いから、今年はあんまりたくさんやっちゃいけませんと、えらい人が決めたのよ」と説明すると思います。…ところが、中国の親って、教育という概念が欠如しているので、ろくに説明をしません。おそらく、子供の「なんで?」に対して、「外でやったら、怒られるわよ」と突き放したのでしょう。


子供って怖いですよ〜。マンションの中で、爆竹をやっちゃったんです!


ありえますか? さっき、うちのマンションで、実際に起こったことなので、これはノンフィクション。私が証人です。もちろん、大量の爆竹を鳴らすことはしなかったので、子供も多少、良識は持ち合わせていたようですが、火災警報器がリンリンなって、子供がワンワン泣いて、えらい騒ぎになってしまいました。


親の教育って、ホント、大事! 面倒くさがらず、子供にもちゃんと理屈を聞かせる必要があるということを、学びました。スマホ使えるんだからさ、子供にだって大気汚染の深刻さくらい、話せば理解できるってば。