ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

タイムショックに学ぶ真の「ものしり」とは?

年末にやっていた「超タイムショック」というクイズ番組に影響を受けて、苦手分野の克服をしようと、興味のなかったジャンルのニュースも気にかけるようになりました。


タイムショックは、かの田宮二郎さん、山口崇さんの司会で人気を博したクイズ番組ですが、今は年に数回、中山秀征さんと新山千春さんの司会で、復活しています。生島ヒロシさんや鹿賀丈史さんが司会をしていた時期もありましたね。出題者は、ナレーター・声優の矢島正明さん。御歳80歳になられたようですよ。若干歯切れが悪くなっているようにも思いますが、相変わらず軽快で愛嬌のあるお声にしびれます。


さて、話がずいぶん遠回りしましたが、日本を離れてから、どうも雑学に疎くなってきていて、人名や地名なども咄嗟に出てこないことが多くなりました。「ダイハード」の主役やった人って誰だっけ、と答えにたどりつくまで2日かかってしまったこともあります。正解は、ブルース・ウィリス


年末に超タイムショックを見ていて感じたのは、やはり高学歴者のほうが、基礎力が高いせいか、物事に対する興味関心度も高く、一度見聞きしたことをきちんと覚えていて、それが咄嗟に出てくるということです。私もクイズは結構得意なほうですが、得意分野にひどい偏りがあり、スポーツとか地理にめっぽう弱く、政治経済ネタもできれば避けたいという苦手意識を持っています。また、瞬間的な単純計算も苦手で、「現在午後3時。日付が変わるまであと何時間?」なんて問題を5秒以内に答えようとすると、あわてまくってしまって、黙り込んでしまいます。


仕事柄、いろんなジャンルで活躍しておられる方々にお会いする機会が多く、「すみません、素人なので、失礼な質問をさせていただくかもわかりませんが、よろしくお願いします」と前置きをしてインタビューをするのも、そろそろ年齢的にいかがなものか、と考え、もう少し、世の中のことをきちんと把握して、記憶していこうと思うに至りました。タイムショック、えらい!


手始めに、スポーツと世界地理から。サッカーや相撲なんか壊滅的状態と言っていいほど無知です。日馬富士という名前も、年末まで読めませんでした。紅白歌合戦の審査委員席で日馬富士がコメントしている言葉を聞いたとき、「この人、日本人じゃないの?」と初めて知りました。モンゴルのウランバートルの人だったんですね。ごめんなさい。


また、例えばニュースで連日報道されている「シリア」の場所を、世界地図上で指差しなさいと言われたら、「許して〜ぇ」という状態です。タイムショックで、ロザンの宇治原さん(京都大学)が、「バルト三国エストニアラトビアとあと一つは?」「リトアニア!」と平然と答えているのを見て、「きゃー、かっこイイ!」と拍手してしまいました。


びっくりするのは、やくみつるさん(早稲田大)。あの人、答えがわからない問題が出ても、想像で答えて正解出しちゃったりしているんですよね。それは、あの方の知識の蓄積があるからこそ成せるわざ。薄っぺらな雑学知識では到底できる芸当ではありません。


この番組でチャンピオンになっている方々は、クイズ王という実に一面的な世界でのチャンピオンではありますが、一般常識と世の中の動きに敏感でありつづける努力をなさっておられるはずですし、わずか5秒で即答できるほどの、きちんとした記憶をもって臨んでいるわけです。単純に一問一答式の知識だけでは、到底チャンピオンにはなれません。状況判断力や冷静さ、メンタルの強さがなければ、頂点には立てないのです。…私、ちょっと熱くなってますね(笑)。


とりあえず、今日はシリアの場所を確認し、ついでにバルト三国の位置関係も地図で確かめておきました。それにしても、シリア情勢、激化の一途をたどっていますね。何か、きっかけがないと、収まらないのだろうなぁ。