ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

1回目のリセット

中国にいると、大晦日の気分が味わえず、味気なく感じていましたが、ここ数年は、なかよくしていただいている60過ぎの日本人のおじさまのマンションで、西暦の年越しを迎えるのが恒例になっています。紅白を見て、ゆく年くる年を見て、そして、毎年楽しみにしている「年の初めはさだまさし」を見るというNHKざんまいの年越しです。ブログの日付は、12月31日になっていますが、2013年1月1日未明にこれを書いています。いやあ、今年も楽しかった! ナイナイファンとしては、非常にうしろめたい気持ちもありますが(裏番組やってらしたので)、12歳の頃から、ずっとさだファンを通してきた私としては、年始をさださんの番組でスタートできることがとても幸せです。


ごらんになったことのある方は、ご存知かと思いますが、この番組は、ほぼ毎月一回「今夜も生でさだまさし」というタイトルで放送されているものの、年始スペシャルのような位置づけの番組で、いかなる世代の人もおいていかない、誰もが無条件で笑顔になれるという、とっても素敵な番組です。毎回毎回、ほとんど変わらないスタイルで放送されていて、ひっそりと深夜に始まるんですが、深夜とは思えないくらい爆笑に次ぐ爆笑です。低予算番組という看板をかかげ、テレビ番組なのに、延々と視聴者からのハガキを読み、さださんがトークでつなぎ、そして、たまに歌も歌うという、ラジオでもいいんじゃないかというような素朴さもあります。


下手なお笑い番組よりずっと面白いし、そして、心があたたまる話や元気になれる話、時には怒りや悲しみをプラスの力に変えるような勇気ある話などがてんこ盛りで、私は毎月、毎年、必ず見ています。


さださんは、今夜の放送の中で、日本政府に対して、「2012年も何にも変わらなかった」と怒り、「より重症の怪我を負った人から先に治療をするのが“平等”ということではないか」と勇気ある提言し、震災復興について話していらっしゃいました。そして、総理に、「この番組見てたら、ハガキください」と笑いに変えていましたが、本当に総理には、番組にハガキを書いていただきたいものです。深夜にもかかわらず、多くの人が見ている番組で、しかも毎回たくさんのハガキが寄せられる中、震災復興についてのハガキは、おそらくかなりの数を占めているでしょう。それらすべてを放送することはできないけれど、この番組を見ている人たちの大半が、震災や水害などの自然災害で被害に遭われた方々の味方であると私はいつも思っています。


2012年にやり残してしまったことを、日本はいっぱい抱えていますね。もっとがんばれば出来たはずなのに、できなかったことって、私自身にもたくさんあるけれど、でも、陽はまた昇る! 旧正月に年を越すこの中国にいると、大晦日というのは「ただカレンダーが新しくなる日」にすぎず、地球が太陽の周りを絶えず回り続けていることに変わりは無い、と痛切に感じます。それと同時に、新年を約一ヶ月後にもう一度迎えられることに、感謝の気持ちを抱かずにいられません。日本人としての私は、今日、2012年を終え、やりたかったこと、やり残したことへの思いが胸を去来しました。そして、2013年にはぜひ実現したい、と感じる一方で、旧正月までの一ヶ月で何ができるだろうか、とも考えるのであります。


今日、気持ちをリセットし、もう一度新年を迎えられるなんて、本当に幸せなことです。ゲームの世界でしかありえないようなことを、中国で暮らしているおかげで、現実に体験できるのですから。2月のお正月までにやっておきたいことを、悔いなくやって、二度目の年越しを迎えたいと思います。


やり残したこと「疎遠になってしまったあの方、この方、数名とお会いして、ごめんなさいとありがとうを伝えること。日本の友達に手紙を書いて、元気ですと伝えること」。