ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

やりたくないことリスト

とある尊敬する方からものすごくイイ話を聞いちゃいました。彼はスティーブン・R・コヴィー著の『七つの習慣』を軸にして、その後さまざまな「生き方本」などを参考にしながら、自分の「生き方リスト」を作っているとのことで、それを見せてもらったんです。


自分の尊敬する人が、どんな風に生き方を決めているのかを知ることができるなんて、夢のような話でしょう? しかも、彼は私に、「うつ病になっちゃうような人なら、この“やりたくないことリスト”を作ってみるといいですよ」とアドバイスしてくださったのです。


やりたくないことはやらない、というのは「私の最終あこがれぇ〜生活」。映画『道元』の中で、只管打坐を弟子に説く道元が、「良いとか悪いとかの考えを全て捨て」なさい、と言っています。正しい間違っているという判断で動く人は、「やりたくないことリスト」なんて絶対に作らないですよね。彼も私と全く同意見で、ものすごく嬉しかったです。それから、同じく私の大好きな映画『かもめ食堂』の中で、食堂を経営する主人公のサチエさんが、お客様のマサコさんに「やりたいことをやってらしてうらやましい」と言われたとき、サチエさんは「やりたくないことをやらないだけなんです」と答え、マサコさんがそれに影響を受けるというシーンがあります。今日、彼から「やりたくないことリスト」の話を聞いて、私がなぜ『かもめ食堂』が好きなのか、よくわかりました。


で、実際にやりたくないことを書き出してみたのですが、結構笑える結果が出ました。


・人からほめてもらえない仕事
・意味のない早起き
・読みたくない本を読むこと
・楽しいと感じられない人との会話
・尊敬できない人の尻拭い
・興味を持てない場所への旅行(付き合いだけの旅行)
・定期的なお客様フォロー(営業)


私は決して「楽」をしたいと思っているのではなくて、「楽しく生きていきたい」と思っていたんですね。結構能天気なこと考えていたんだなぁと気づいたら、少し自分のことが好きになれました。自分のことが好きだと言えるうつ病患者ってたぶんいないと思うから、とても大きな進歩です。尊敬するK氏に感謝!