ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

酋長になりたい

ある大手日系企業の日本人総経理さんとの会話で、「酋長って、なんかイイ!」という話で盛り上がりました。彼はまもなく帰任する気配が濃厚で、一度日本に帰ったあとも、場合によると、海外勤務の辞令が下りそうな流れなのだそうです。その際、必ず、本人の希望を聞かれるそうで、このところ彼は世界中にある会社の拠点を回って、視察をしています。もちろん会社の思惑と合致しなければ、希望の国に行けるわけではないのですが、今日、ふと、「会社に“酋長”になりたいですって出そうかな」と言い出しました。海外拠点の社長になるよりも、南の海にぽっかり浮かぶ小さな島の酋長のほうが、ずっと楽しそうだとおっしゃる!


いつも楽しいことばかり考えている方なので、「酋長になりたい」という彼のユーモアは十分に伝わりました。「yueyaさんを、副酋長として連れて行ってあげるよ」と彼。でも、きっと彼は木陰にしつらえた酋長の椅子にどっかりと腰をおろし、副酋長の私に雑役を押し付けてくるに決まっています。報酬は、「バナナ1本で1仕事」という決まりだそうで、腰に長〜い縄をくくりつけられ、酋長が用事のあるときは、酋長の椅子の脇にある縄をぐいっと引っ張ると、私の腰が引っ張られ酋長の前に参上せざるを得ないという寸法。「今夜は、あの魚が食べたい!バナナやるから、捕って来い」と酋長に言われたら、小船を漕いで海へ出て、銛を片手に素もぐりし、魚を捕ってこなければなりません。「酋長、私は船が漕げません」と言うと、「練習しておきなさい」と言われました。


さて、問題の小さな島ですが、結局、周囲の人たちから、「例の島に行くべきだ」と言われ、本人はかなりトーンダウン。「一人ぼっちで行くわけじゃないし、みんなに、酋長と呼んでね、と言えば、即日酋長になれるよ」とはやし立てます。「でも、中国が攻めてきたら、酋長が最初に犠牲になると思うけど」。