ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

北京マラソンに日本人のエントリー禁止

中国は、了見が小さいだの、日本に対する嫌がらせだの、自国の治安の悪さを全世界に公表しているようで愚かだ、などなど、日本のネットの掲示板にかなり書かれまくっていますが、なんかちょっと的外れな意見が多いような気がしています。


万里の長城遭難事故もあって、日本人がこの大事な時期に命を落としました。各地で暴行に遭っている日本人もまだちらほらいる中で、「日本人のエントリーを禁止する」というのは主催者として当然の行為でしょう。だって、42.195キロ走るわけですよ。どんだけ警備をしても、完全に防げるものではないし、何万人もの参加者があって、ひとたび事件が起きたら、相当な被害が出るでしょう。中央政府は、正しい判断をしたと思っています。また日本企業のスポンサーが下りたのも、こういうご時勢だからという「配慮」から下りているのであって、けんかをふっかけているわけではないんですよね。


なんだかやっぱり日本と温度差がありますね。今回のマラソンで、中央政府が最も恐れているのは、日本人を襲撃することで中央政府への不満に火がつき、収集のつかない事態になることなんです。北京マラソンは毎年、盛大なお祭り騒ぎになり、スタート地点の興奮など、感動に値するほどの盛り上がりぶりです。そんな場面で一部の人間が何かちょっとしたアクションを起こしたら、あっという間に連鎖して、世界中のジャーナリストが詰め掛けるような大騒動に間違いなく発展します。けが人はおろか、当然死人も出るでしょうし、場合によれば武装警察が出動し、武力によって鎮圧しなければならないほどの事態も予測できます。…というより、間違いなくそうなるでしょう。


中途半端な知識や偏見で、ネットに書き込みをすると、日本人全体が「バカ国民」呼ばわりされますよ。どうかお気をつけて! よく勉強してから書きましょうね。