ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

で、準備って何? 結論を出そう!

私たち日本人一人ひとりにできることは、まず先にも述べたように、冷静に事の詳細を学ぶことです。「5頭の龍」に代表されるような事態は、日本の内部にもたくさんあります。自衛隊基地が増やせなかったり、実効支配を徹底させるには尖閣周辺の波が高く危険な海域にあって、漁船が出しにくい場所であることや、もう数え上げたらきりがないくらいの難題を抱えているわけです。それらをわきまえた上で、何ができるかということを考えなければならないのですから、非常に厄介な問題です。ネット掲示板で、一面的な物の見方で中国批判を書き散らすのも、まあ仕方がないことではありますが、これじゃあ何の解決にもつながりません。


じゃあ、アンタは何か名案を持っているのか? と突っ込まれそうなので、一応軽く締めておきたいのですが、要は我々素人にはなかなか分からない複雑な事情があるのだから、とりあえず日本は日本らしく、民間レベルから有識者シンクタンクを結成するべきだと思います。どうも領有権問題に関する研究者は、政府の「のらりくらり」にうんざりしているようで、なかなか自発的にアクションを起こそうというところまで情熱が沸騰しないみたいですね。愚にもつかない論理を平然と言ってのける中国に対して、根拠をもって堂々と発言することこそが、今もっとも重要な「姿勢」であると私は考えます。だから、まず詳しい人が先導して集まってください。そして、それを私たち一般人にも分かるように、メディアを通じて教えてください。メディアの影響を受けやすい日本人のことですから、国民の気持ちを鷲づかみにすることは意外と簡単なことです。こうやって国内の世論を煽げば、政府も動き出します。


次に、国内世論を海外にもどんどんPRすることです。ここから先は政府もいっしょにやってほしいことですが、いろいろな国の言語で、尖閣諸島は日本の領土だ、ということを、ネットやテレビ、ポスターなどあらゆるメディアを使って、どんどん宣伝するのです。日本人はそういうPRがとても下手ですね。世界世論を味方につけることが、日本を救う一番平和的な解決方法だと思います。英語ができる人、フランス語ができる人、ドイツ語ができる人、韓国語ができる人、もうなんでもいいから、世界に「ここは日本の領土なんだ」ということをたくさん伝えないと駄目だと思います。そして、それが中国のもっとも恐れている、最悪のシナリオなのですから。


それから、こんなところで書いても、何ほどの効果もないかもしれないけれど、日本政府の皆さん、もっと利益に貪欲になってください。いつだったか「南シナ海は中国の核心的利益だ」と言ったとき、クリントンさんが「アメリカの利益です!!」ときっぱり突っぱねましたね。あれ以来、中国はむやみに「核心的利益」という言葉を使わなくなりました。今回の問題でも、尖閣諸島が核心的利益にあたるのか、重要な関心事項にあたるのか、判然としない曖昧な言葉に逃げています。要は、世界を敵にまわすのが怖いのですね。中国脅威論がこれ以上広まらないように、すごく言葉を選んでいるんです。非常に弱腰です。だからこそ、日本はもっとはっきりとした言葉で、向き合うべきだと私は思っています。


どうでしょう? 一応書いとかないと、忘れちゃうからね、こういうことは。