ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

原点に返る

相変わらず仕事を休んでいます。なかなか睡眠のリズムが整わず、苦戦中です。しかも、外出するのが怖い! なぜ怖いのか、なかなか答えが出ませんでした。


もうみんなが午前の仕事を片付け終えた頃、私はようやくベッドから抜け出ます。一日のスタートから、罪悪感に包まれています。私は駄目な人間だ、と思いながら、着替えもできず、パソコンの前でひたすら虚構の世界で遊んでいます。


私が中国に来たきっかけとなった有名な人物がいます。たぶん老若男女、多くの日本人が彼の名前を知っているはずです。私は小学生の頃から、彼に大きな影響を受け、彼とゆかりのある中国に惹かれていきました。中学生の頃に一番夢中になっていたことを仕事にするのが最もうまくいくという話をどこかで聞いたことがありますが、私は彼に夢中で、文章を書くことも、中国に来たことも、落語が大好きだったり、女のくせに野球を観るのが好きだったり、とにかく、彼の影響の下に生きてきたと言っても過言ではないほどです。


今日、久しぶりに彼が書いた小説を見返しました。映画にもなった作品です。決して明るいストーリーではないけれど、最後にとても勇気を与えてくれる物語です。


その小説の中で描かれている人物たちが、今の私にそっくりであることに途中で気づきました。誰とも触れ合おうとせず、どんどん自分を追い込んでいき、本当はさびしくて誰かとつながっていたいのに、自分から交わろうとしない。今の自分にようやく気づくことができました。私の人生は、また彼に救われました。


中国人の嫌な部分をたくさん見過ぎて、それでも中国を離れられずにいる自分を、これからもう一度、見つめなおしてみようと思います。そのためには、もっともっと街に出て、いろいろなものを更に深く知る必要がありそうです。自分の欲望ばかりを追求せず、心身を整えていくことができそうな気がしています。


「知足」という大好きな言葉があります。私に多大な影響を与えてくれた彼の存在が、私の原点であるとするなら、今、ここに生きていることを決して忘れてはならなかったのです。初心を忘れていたのですね。うまくいかないことを自分のせいにしたり、他人のせいにしたり、そんなつまらないことを考えるのは、もう終わりにしたいと、心から思えました。


何を言ってるのか、さっぱりわからないですよね? ごめんなさい。でも、今日もちゃんと生きています。