ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

宴会の心得

うっかり幹事になっちゃいまして、50名弱の宴会の予約を任されました。全員日本人なので、本当は日系のお店でやりたがるのですが、さすがに50名も受け入れてくれる店はそうそうありません。そういうときは、おいしくて、なおかつ、「意外とみんな行ったことのない」中国料理店に限ります。中国人は、大勢でドッカーンと宴会をやるのが大好きなので、100人くらい平気で受け入れてくれる店がいっぱいあるんです。


もう一人の幹事さんから、「一人予算は200元から250元で、飲み物込みね」との指令があり、いざ目当ての店へ。一人で中国語で予約ができるか心配だったので、受付のところで、「日本語できるスタッフさんはいませんか?」としどろもどろの中国語で尋ねましたが、「英語も日本語も、いないんです…」と申し訳なさそうなお返事が返ってきました。「私、中国語ヘタですけど、予約できますか?」と聞くと、「OK!」と笑顔で応対してくれました。


中国料理の宴会の予約で難しいのは、一人予算でメニューを決めるのではなく、一卓あたりいくらの予算で料理を作ってもらうか、という点です。割り勘の習慣が定着していない国なので、あくまでザックリ計算なのです。


まずは部屋を見せてもらって、1テーブルに何人座るのが妥当か、確認します。例えば、22名参加の宴会で、1テーブル当たりの設定が10人だと聞かされたら、「一卓11人でも狭くないかな」というのを確認するわけです。


それから部屋の調度品の具合とか、従業員の接客の様子とか、どんな客層の店なのかなどを確認して、いよいよ「お金」の話に入ります。


今回選んだ店は、一卓当たりの最低消費金額が2000元。飲み物は別途注文するか、持ち込みもOKという条件でした。なるべく会費負担を低減したいため、飲み物は持ち込みにさせてもらい、各テーブル2000元になるように、料理を選びます。良いお店だとちゃんとコーディネーターがいて、「この人数ですと、オードブルは6品くらいが良いですよ」とか、「ここまでのご注文を見る限り、海鮮料理が少ないようなので、このエビのお料理はいかがですか」など、上手にリードしてくれます。


なんだかエラク頼みすぎてしまった感じがしたので、「デザートは一品だけにして、果物は要りません」と伝えたら、コーディネーターさんが、「え? 果物お嫌いですか?」と残念そうな表情をしました。中国人は果物がないと暴れる人たちなので、どうしても売りつけようという寸法だな、ときっぱりお断りしたのですが…。


すべての料理の金額を出してもらったら、なんと1600元! 最低消費額に400元も届いておらず、コーディネーターさんが「やっぱり果物召し上がりませんか?」と再び勧めて来ました。「すみません、料金超過していると思ったもので…」と謝ると、「たぶん果物入れても、100元弱は余りますよ」とのこと。さすがコーディネーターさん。金銭感覚が身についているのですね。そんなわけで、鶏のでっかい揚げ物を一品プラスして、フルーツとヨーグルトまでつけてもらって、ジャスト2000元/卓 と相成りました。


あとはお酒類をたくさん買い込んで、お店に運べば、OKです。たべきれない程の品数が並ぶので、結構ゴージャスな宴会になりそうです。ちなみにこの店は、上海料理のお店で、評判は上々。行ったことのある会員さんに尋ねたら、「あの店おいしいからまた行きたいと思ってたんだ。うれしいな」とおっしゃっていただけました。私も楽しみです。


やっぱり中国なんだから、ホントにおいしい料理は中華に決まってますよね。大宴会で寿司なんか食べてちゃあかんでしょ? と私は思うのですが、おじ様方は、やっぱり寿司だろう、という人も結構多いんですよ。そういうおじ様方に、「この宴会メニュー、うまかったな」と言ってもらえたら、うれしいなぁ。真剣に選んできたからね。まずいわけがないよ。