ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

正月きぶん

今日は「元宵節」と言って、旧正月15日目のお祝いの日。この日は一家揃って「湯圓」と呼ばれるお団子をいただく慣わしです。日本も鏡開きの日におしるこをいただきますが、それと同じですね。


さて、中国では旧暦12月の末から、連日、花火や爆竹がボンボン鳴りっぱなしで、これが中国風情だと言えば聞こえはいいのですが、静寂を愛する日本人からすると、かなりの騒音公害です。魔よけの意味があるので、結婚式や葬式、開店記念などで爆竹を鳴らしますが、その最高潮がこの季節なのです。それも今日の「元宵節」で一応の区切りを見せるはずなのですが、例年、元宵節以降も爆竹の音がどこからともなく聞こえてきます。それで今日、タクシーに乗ったとき、運転手に聞いてみたんです。


「運転手さん、ちょっと聞きたいことがあるんですけど、今日は元宵節でしょ? 明日以降はもう爆竹は鳴らさないの?」
「風俗習慣から言えば、今日で終わりなんだけど、まだやる人はやるね」
「やる人がいるって、どういうこと?」
「やりたいからやるっていう意味だよ」
「やりたいっていうだけで、爆竹やるなんて、中国人はホントに爆竹好きだね」
「うん、でも大抵は、やり残しちゃったのがもったいないからやるんだよね」
「そんなにたくさん買うの?」
「夜、酒飲んじゃって、爆竹やる前に寝ちゃったりするしね(笑)」
「酔っ払って鳴らせなかった爆竹が中国にはまだたくさん余っているってこと?」
「そうそう(笑)」


あ〜あ、この国って、とことんテキトーな国なんだなぁ、と思いました。


「日本は、元宵節が終わるともう爆竹はやらないのか?」
「いや、元宵節がないし、もともと日本は爆竹の習慣がないから」
「へえ、そうなのか。花火もないのか?」
「花火は夏にやるのよ」
「夏の花火? 夏に正月があるのか?」
「……(そっからかい?)」


中国人は、中国の文化が世界の中心であると信じている、というのは本当のようですね(笑)。