ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

ホテル

日本人も世界的に見れば、まだまだホテルの利用のしかたが下手くそな気がしますが、ここ中国は、さらにまだまだ。ホテルって、実はとっても楽しい場所だと思うのですが、みなさん宿泊以外に使われることが極端に少ないように思います。


私はホテルが大好きで、取材と取材の合間の空き時間などで、よくホテルを利用します。最近は禁煙のホテルが増えているため、ちょっと一服というわけにはいきませんが(私はお酒はだめだけど、たばこは吸うんです)、仕事の資料を見返したり、本を読んだり、ぼけーっと外の景色をながめたりするのに、ホテルのラウンジを使います。今日は、バーでボーカルユニットといっしょに盛り上がってきました。踊っちゃったりもしました(>▽<*) 飲んでないのにw。


中国人のお客さん、欧米系のお客さん、そして日本人のお客さんといっしょに、歌ったり踊ったりすると、政治的にいがみあっている国同士であっても、最後は握手と拍手で終わります。外交は庶民レベルのもののほうが、国同士の付き合いよりも、かなり円満に運びそうです。


ホテルを利用するお客さんは、町の居酒屋の客層と少し違うので、落ち着いて時間を共有することができます。この国の人たちは、まだとても貧乏なので、ホテルを気軽に利用するというレベルにありません。ほんの一握りの人しか入ることができない「金持ち」のテリトリーのように思われています。日本のホテルが今のような地位になるまでに、どのくらいの時間がかかったのでしょうか。中国の都市部もあと数年で、ホテルが楽しい社交の場になるのかもしれませんね。


ただ、ホテルで遊ぶといつも悔しい思いをすることがたった一つだけあります。それは、英語が全く出てこなくなっていることです。何かしゃべろうとすると、最初に出てくるのが、中国語になってしまうのです。これは本当にショックなことです。私にとって、外国語とは、もう骨の髄まで「中国語」なのですね。もともと英語は苦手でしたが、こんなにも忘れてしまうなんて。中学・高校・大学と10年も英語をやったのに、いざという時に出てくるのが、中国語とは! でも、不思議なことに、以前より英語のリスニング力は上がっているのですよ。それは、日本語以外の言語に耳をすますという習慣がついたせいでしょう。


これからちょっとホテル通いをして、英語も少し思い出したいなぁ。じゃないと、中国以外の国に旅行に行ったときに、とっさに中国語しか出てこなくて、私はどこからどう見ても、中国人だと思われかねませんから。