ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

行方不明者を死者数に足してはいけない

私は頭が悪いので、毎日報道されている今回の地震の、「死亡者数」と「行方不明者数」の合計を、もう二度とこの世では会えない人たちの数だと思い込んでいた。この報道の仕方は、ちょっと怖いと思った。私のような単細胞なニンゲンは、きっとそう思い込んでしまうはずだ。


実際には、行方不明者の中から、行方がわかった人も相当数いらっしゃるのだ。例えば、昨日発表になった行方不明者数は、13,169人。今日発表になった行方不明者数は、12,228人。一方、昨日までの死亡者数は、14,159人。今日までの死亡者数は、14,238人で、新たに79人の方の死亡が確認されているわけだが、その一方で、862人の方の行方が判明している計算になる。お亡くなりになった方の数が日々増えているのは、本当に切ない。今日、死亡が確認された79人の方々のご家族やご親戚、知人の皆さんは、どれほど悲しまれるか、計り知れない。けれども、今日新たに862人分の安堵が、生まれている。


バカな私は、今日までその事実に気づかずにいた。


よかった。本当に生きていてくれてよかった。ありがとう。これからも毎日、行方がわかって、喜び合う人の数が増えていくことを、心から祈っています。


追記>また、一つ気づいてしまったのだが、お亡くなりになった方の身元が確認できていない状態で発表になった死亡者数と、行方不明者数を合計すること自体が、やっぱりおかしい。警察に行方不明の届出を出している人数と死者数が重複している可能性がある。NHKさん、合計しない方がいいのではないでしょうか。