ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

還真熱呀!

午後3時。とあるビルの入口で、待ち合わせ。


ずいぶん早く着いてしまったので、ビルの入口に長いこと立っていた。


人の出入りが激しいビルなので、ひっきりなしに人が通る。


30格好の女性が、大学生くらいの男の子といっしょにビルから出てきた。正面玄関のドアを抜けた瞬間に、女性が、
“還真熱呀!”
と言った。


「まだ暑いね」と言ったのであるが、いろんな意味が考えられる。


想定A:最近、朝晩はかなり冷え込むようになってきていて、夕方になると突然寒くなる。ビルの中にいると、外の気温がわからないので、きっとこの女性は、帰りが3時を回ってしまって、「外、寒いかな?寒いとヤダな」と思っていたに違いない。ところが、実際に外に出てみたら、意外と暖かかったので、「まだ暖かいね」と言ったのかもしれない。


想定B:今日の日中は、スーツの上着を脱いでも汗をかくほど熱かった。国慶節も過ぎたのに、まだ時々、こんな日もある。それで、この女性は、「まだ暑いわね」と言ったのかもしれない。


想定C:実はこの女性、日中の一番暑い時間に歩いてこのビルに着いた。用事を済ませて帰るとき、少しは涼しくなっているかと期待していたのに、「まだ暑いわね」だったのかもしれない。


想定D:実は私には気づかなかったところで、肉まんを持っていたのかもしれない。買ってから時間が経ってしまったので、冷めちゃったかも、と触ってみたら、「まだ温かいわね」だったのかもしれない。


そんな解釈を、中国人の友達にしていたら、関西弁堪能な彼は、
「暑いわね、じゃなくて、暑いやんけ〜! です」
と言っていた。ぶぅたれるときにも使えるらしい。


なぜ“真”を挟むのか質問してみたが、わからん、と言われた。“真”がないと、だめなんだという。「ふーん」と私が言ったら、1分くらい彼は黙って、それから「やっぱりわからん」と言った。1分考えても、わからないもんはわからないんだなぁ。


10月15日追記:実は、問題は“真”よりも、“還”の方にあることが判明しました。詳しくは、15日の「続・還真熱呀!」をお読みください。