ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

長江クルーズ転覆事故

中国のこの手の事故では珍しく、
死者数を比較的良心的に公表している気がします。
中国では、死者数が35名を超える事故が起こると、
地方行政のトップの首が飛ぶという話があって、
相当大きな事故があっても死者数は35名までと相場が決まっていました。
それが今回は、すでに35名を超える人数を公表しています。


それだけ貧富の格差や少数民族の問題などが、
切迫しているということなのでしょう。


正直言えば、昨日までは、
中国共産党は、まだまだ現実を甘く見ているな」
と思っていました。
報道規制を敷いて、偽りの犠牲者数を発表し、
テレビのニュースでは、李克強首相が救出の指示を出す英雄気取りの映像ばかり流して、
共産党は、こんなに人民のために一生懸命やっているんですよ。頼りになるでしょう?」
というPRばかりでしたので。


こういう事故をきっかけにして、
いつ人民が地方で蜂起するかわからないという状況に変わりはないけれど、
内外の人々の納得が得られるような数字の発表を決断したのは、
多少、褒められることかもしれません。


ただ、AIIBがありますからね。
穿った見方をすると言う人もあるかもしれませんが、
どうもパフォーマンスの一つとしてしか見られないのは、
私だけではないでしょう。