ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

何のためのQRコードなのかな


このチケットは中国新幹線「和谐号」の乗車券です。ご覧の通り、右下にQRコードと思われるものがついています。ここには、この乗車券を持つ乗客の個人情報が入っています。中国人は全員、政府が発行する身分証明書を携帯しており、新幹線の乗車券を購入する際にこの身分証明書を提示します。氏名、生年月日、身分証明書番号など、いわゆる個人情報がこのQRコードを通じて照会できてしまうので、不要になった乗車券を処分するときはちぎってから処分するよう指導を受けています。


この乗車券は、先日私自身が新幹線に乗車するために、北京南駅で自分で購入したものです。パスポートを提示し、購入しました。おそらく私の個人データがこのQRコードで照会できるはずなので、一部分を黒く塗りつぶして掲載しています。


購入した人物と身分証明書の人物が合致しているかどうかは、身分証明書に印刷されている顔写真と本人の顔を照合すれば、乗車券販売窓口の係員にはおおよそ判断がつきますし、新幹線コンコースに入る前にもう一度チェックを受けるので、乗車した人と乗車券を購入した人物が同一であるという照合も基本的にはできています。……んーと、建前的には、と表現しておきましょうか。なにしろこの国では、あらゆるチェックがザルなので。


その後、自分の乗る新幹線のホーム専用の自動改札にこの乗車券を通し、乗車することになります。私が問題にしたいのは、この自動改札です。事故をおこした新幹線に何人の乗客が乗っていたか、そういうことは自動改札で判断できないのでしょうか。もっとも中国の自動改札は年中故障していますので、実際には自動改札を通らずに有人改札を通って乗車している人もいますから、完全な数字は分からないかもしれませんが、それでも、どこの駅で誰が切符を購入し、何人が自動改札を通過したか、そのときに自動改札の故障があったかどうか、というような検証は、すぐにできそうなものです。


家族が見つからず、今も政府に抗議を続けている人たちが大勢います。まずは、そのくらいのことは、やってほしいですよね。


あ、それから、やっぱり掘り出しましたね。埋めた新幹線。何やってんだか┐(´д`)┌