ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

食べれば忘れる!

いやなことがあっても、一晩寝れば忘れる、という人を羨ましいと思ったことが何度もありますが、私は今日、自分が「いやなことがあっても、おいしいものを食べれば忘れる」ニンゲンであることを自覚しました。自分はもっと複雑で繊細なニンゲンなのだと信じてきましたが、びっくりです(;▽;)


中国に来て、初めて、私が日本人であるというだけの理由で、タクシーの運転手に乗車拒否されたんです。面と向かって、「日本人は嫌いだ」と言われたことはありますが、車を発車させてくれなかった人には初めて出会いました。車に乗り込んだあと、日本語で友達と一言二言話しただけで、運転手が勢いよくタクシーを降り、捨てゼリフのように、「鬼子なんか乗せるか!」と吐き捨てました。いっしょに乗っていた中国人の友人は、私がその言葉が聞き取れていないと思ったのか、「yueyaさん、降りましょう。訳は後で話します」と私の手を引っ張りました。後続のタクシーに乗ろうとしたら、その運転手が、「日本語なんか聞きたくもない!」と更に文句を言ってきました。


友達は、とても不安そうな顔をして、「聞き取れましたか?」と私の様子をうかがってきました。「うん、何となく分かったよ。日本人が嫌いなんでしょ?」と言うと、「そうみたいです…」。


「でもね、中国人は日本に行って、もっと嫌な思いをしている人がたくさんいると思うよ。日本人が中国で暮らすこと、中国人が日本で暮らすことって、そういうことなのよ。お互いの国のことを良く知らない人ほど、短絡的に怒りをぶつけてくるものなの。だから、平気だよ。慣れてるもの」


そう言ったものの、実は少なからず私はショックを受けていました。本当に怖かったのです。チンピラ風情の真っ黒いサングラスをかけた、体格の良い中国人男性に、あんな風に一方的に言われると、やはりびびります。しかし、彼があそこまで烈火のごとく私を車内から追い出したからには、何か、かつてよほど嫌な思いをしたことがあるのだろうと思います。日本人は、中国人からよく、マナーがあるだとか、礼儀正しいだとか、遠慮深いだとか、いろいろな言われ方をしますが、私は自分の周りに、マナーなんぞ全くなく、礼儀も知らず、身勝手好き勝手に振舞う日本人を何人か知っています。中国人を家畜か奴隷のように扱って、金にモノを言わせて、ずいぶんな素行をこの中国で披露している馬鹿者たちです。


中国人女性は、こういう日本人とでも平気で付き合います(もちろんすべての中国人女性がそうであるわけではありません)。こちらの駐在員さんたちはお金を持っているから、彼女たちは、そのお金をいくらゲットするかに「命」を賭けています。日本人男性の特性を知り尽くしていて、殿様気分を存分に味わわせ、お金を搾り取っていきます。ある程度、親密な仲になり、媚を売らなくても男性がついてくるようになると、途端に手のひらを返したように態度を変えます。でも男性の方は、彼女にすっかり惚れてしまっているので、彼女達がなぜ態度を変えたのか、全く理解できません。食事や旅行に誘っても、「お母さんの具合が悪いからダメ」「会社の上司が残業を言いつけてきたからダメ」「おばさんが目の手術をするからダメ」「マンションでガス管のチェックがあるからダメ」などなど、見え透いた嘘をついてかわすようになりますが、男性は、その言葉を子どものように信じます。果ては、お母さんの手術費用に数万元、おばさんの手術費用に数万元、と言われるままに財布を開きます。こうやってせしめたお金で、彼女達は、車を買い、マンションを手にいれ、悠々自適な生活をしているのです。そして、飽きた男には貢がせつつ、別の男をまた手玉にとっていきます。まさに手練手管です。


不幸にも純愛の実らなかった男性が掃いて捨てるほど存在する一方で、こういった中国人女性と結婚する男性もあります。もちろん真実の愛を実らせて幸せに暮らせるカップルもありますが、結婚しても尚、お金目当てだったりするケースも山のようにあります。


ここに生まれるのが、中国人男性の悲劇です。すれっからしの、やくざな女と付き合っていた、チンピラ男性は、お金の力で、自分の女を日本人男性に奪われてしまうわけです。彼女を本当に愛していたのは、俺なのに……、というどこにもぶつけようのない怒りを秘めて、身を引くわけです。


こういう人たちは、日本語を毛嫌いします。なぜなら、彼女が日本語を一生懸命勉強して、日本人男性と会話が成り立つように努力している姿をずっとそばで見てきたからです。日本という国がどんな国なのか、彼らは全く知らないけれど、金にモノを言わせて、まるで人買いのように中国人を扱う鬼であるという刷り込みを受けています。中には、日本人女性が耐え忍ぶ良妻賢母になると聞いて、自分が日本人女性をゲットしてやろうと、もくろむ中国人男性もいますが、たいてい失敗します。中国にいる日本人女性は、中国のチンピラを心底軽蔑しているので、全く相手にしないからです。


今日のタクシーの運転手さんは、どうみても、カタギの人ではありませんでした。きっと過去に女や金が絡んだトラブルが日本人との間にあって、失意と怒りに満ちた屈辱を味わったことがあるのでしょう。そう思うと、私は、この乗車拒否が単なる誤解で済む問題ではないように思えてなりません。


この複雑な気持ちを、どう処理していいかわからず、やけ食いに走りました。男性でも食べきれないような量の定食をガツガツと平らげたあと、香港式マンゴースイーツを3品と、パパイヤとココナツミルクのスイーツと、イチゴのクレープを食べました。そのあと、マッサージに行って、家に帰ったら、また小腹が空いてしまい、麻醤面(ゴマだれの汁無しうどん)を作って平らげたら、ケロッとしてしまいました。あんなにモヤモヤした気持ちは一体どこへ消えてしまったのでしょう(゜▽゜)???


みなさんは、嫌なことがあったとき、どんな風にその気持ちを解消していますか? 忘れるが勝ち、ってこと、ありますよね^^*



以前、中国人の奥様に作り方を教えていただいたときの写真です。とってもカンタンでおいしいうどんです。ちょっとピンぼけ(;^_^A