ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

ポピーは憧れの花



下手っぴな写真なので、ちょっと恥ずかしいけど。この間、町を歩いているときに、古いアパートの前庭に自由奔放に伸び放題に伸びて咲いていたポピーの花を見つけました。あまりに荒れた庭ですが、中国の人はそういうことをあまり気にしません。勝手に咲かせて、勝手に枯れてゆき、そして勝手に種がこぼれ、また翌年、運よく咲いちゃったりするんです。


アイスランドポピーでしょうか。ガクがないので、とても軽やかで、ヒラヒラと舞う蝶のようです。


ひなげしは、雛罌粟と書くんですね。他のケシの花よりも小さくてかわいいので、「ひな」って付くんだと聞いたことがあります。女の子にとって、「ひな」の響きは、最上級のかわいさを感じる名前だと思います。だから、ポピーは女の子の花だと私は決めています。


あの毛むくじゃらのつぼみから、蝶が生まれ出るように咲く妖艶さも、女性的ですよね。


そういえば、虞美人草というのも、ポピーなのだそうですね。項羽と劉邦の最後の戦いで殉死した虞妃の墓前に咲いた花が、ポピー。やっぱり女性の花なのですね。


白い花が好きで、いつも白い花ばかり見ている私が、なぜかポピーにだけは吸い込まれるような魅力を感じます。半日陰の涼しいところでしか育たない、と昔何かの本で読んだ記憶があるのですが、どうやらそれは嘘だったようです。暑さには弱いけれど、日当たりのいいところが大好きな花らしいですね。暑いのはイヤだけど、日当たり良くなきゃイヤっていう、そのわがままっぷりw。あっち向いたり、こっち向いたりして咲いている、気ままさw。すぐに破れちゃいそうな花びらを目一杯広げて、ふわふわと風にゆれている、だらしなさw。ああ、たまんなく、この花が好きです。私もこんな風にあっけらかんとかわいらしく、生きたかったなぁ。生きたいなぁ。