ひだまりの居場所

精神障害者をはじめ、生活困窮者の心に寄り添うブログです。

同窓会の件

中国に語学留学していたときに、会話のクラスの王先生に、インタビューをするという授業があって、私は「中国の同窓会について」という課題を与えられました。


それで、いろんな質問をしてみたのですが、そのなかで、「先生は同窓会が開かれるなら参加したいほうですか? それともあまり参加したくないほうですか?」と聞いてみたのです。


実にはっきりと物を言う先生なので、次のような回答が返ってきました。


「同窓会なんて、あんなもん、出るもんじゃない! 誰々のかみさんは美人だとか、誰々の息子は重点校に合格しただとか、誰々は会社を立ち上げて成功しているだとか、そんな話をわざわざ聞きに行くなんて、金をもらっても行きたくない!」


で、今日、私の家に同窓会の通知が届いていました。実は私、ちょっとイイお嬢様学校を卒業していて、同級生の多くが良い暮らし向きなんですよ。私はぜんぜんお嬢様じゃないので、自由奔放に生きてきてしまって、同窓会ってすっごく行きづらいんです。姑と仲たがいして、離婚して、中国に10年近く行っていたくせに、中途半端な中国語しか話せなくて、精神障害背負ってて、仕事も非常勤で、ただ中年のおなかの弛みをどうやって隠すかくらいしか関心事がないという自分が、あの華やかなお嬢様学校の同窓会に出たって、嫌な気分になるだけです。金をもらっても行きたくない! と思い、ご出席の文字を二本線で消して、ご欠席の「ご」を二本線で消して、ポストに入れました。


王先生のあの発言に勇気をもらいました。じゃなかったら、私、見栄を張って、出席の通知を出していたかもしれません。


いやなもんは、いやじゃ!